プラスチックフィルムあっての削り節包装

食品包装は、食生活の時代の流れも反映させなければいけません。昔なら、ほとんどの食材を購入して調理していたものが、包装容器の進歩とともに調理済みとなる加工食品がスーパーマーケットの陳列棚の多くを占めるようになってきています。このような流れの変化を後押ししたのが、プラスチック包装材の進歩をはじめ食品加工技術、製造技術などです。なかでも、フレッシュさを売り物にした削り節はハイバリアー化した包装材の出現無くしては流通しなかったと言われています。流通し始めた当初の小袋入り削り節は、日本で開発されたとりわけガスバリアー性の優れたエチレン・ビニルアルコール共重体(EVOH)を使うことで、消費者に違和感なく受け入れられました。その後、さらにガスバリアー性が向上したプラスチックフィルムのおかげで、増々食品包装の活用範囲も拡大しています。