変質を防ぐ包装

精密機器や菓子系、青果物など振動や衝撃に弱い商品に対しては緩衝包装を施しています。化学的な変質原因とは、大きく分けて酸化と褐変があります。酸化に対しての防止策は、窒素充填による置換包装、脱酸素剤を封入した包装、ハイバリアと呼ばれる包材を用いた密着包装があげられます。

また、薬品類の酸化・分解といった化学変化は紫外線が大きく影響するため、アルミ蒸着したフィルムや紙といった不透明な包材、紫外線防止剤が利用されています。褐変とは褐色に変色してしまうことを言いますが、野菜や果物が茶色く変色する酵素的褐変と、加熱褐変・酸化褐変からなる非酵素的褐変に分けられます。

中でも酸化褐変は、異臭の原因や成分の変質に関与するため、ここでも包装内の酸素量を減らしたりするなど酸素遮断性が重要になってきます。