香りを味わうお茶には包装形態もいろいろ

食材と包装形態の組み合わせが昔から変わらないものは多く、お茶を例にとると「茶筒」という食卓でお馴染みの金属缶やお店で使われていた木製の「茶箱」、紅茶の「ティーバッグ」などがあります。茶筒は、湿気などを嫌う茶葉には金属というバリアー性の優れた素材が使われ、一方のティーバッグは、アルミ積層フィルムで酸化防止や香りの保持に最適な包装が行われています。さらに、ティーバッグの袋の中には酸化防止効果を高めるため、窒素ガスが充填されており、包材もPE(ポリエチレン)+AL(アルミ箔)+NY(ナイロン)という徹底ぶりです。また、茶筒はプラスチック包材登場後もその優れたガスバリアー性からいまだ使われていますが、金属の容器のなかに「低反応型」と言われる発熱がほとんどない脱酸素剤を入れて劣化を防いでいます。