缶のほとんどが飲料缶と食缶

食品を保存するために生み出された包装容器としての始まりが、金属を使用した缶詰と言われています。

ガラスを使用した瓶詰めも意外と古いことで知られてはいますが、割れるという難点があり、その点でも金属缶は優れた遮断性と安定性抜群という特性から重宝されています。今でこそプラスチックに代表される合成樹脂を使用した包装容器が目につきますが、量的には食品包材としての金属は、その不動の地位を守っていると言われています。

金属缶は加熱してよし、冷却してよしと利便性にも優れており加工性やリサイクルという面でもまた光沢があり表示も容易というディスプレイ効果もよく、なかなかその優位性を崩れません。金属缶には、スチール缶とアルミニュウム缶があることはよく知られていますが、スチール缶にはブリキ缶とティンフリー缶という種別があることは意外と知られていないのではないでしょうか。

いわゆるブリキ缶は鋼板に錫メッキしたタイプで、通常の缶詰と言われる広く使用されているもので、一方のティンフリー缶は缶コーヒーでよく知られた錫を使用しない鋼板で作られた金属缶です。スチール缶は通常軽くて丈夫なうえ熱の伝導率にも優れており、内容物を缶内に充填してから加圧し高温殺菌が可能というまさに缶コーヒーにうってつけの材料と言えるかもしれません。

ほかにもジュースや果実などその使用範囲は広く、日本では2013年での統計でもスチール缶全生産量約40万トンのなんと80%を飲料缶と食缶で占めているというモテぶりです。この傾向はしばらく続くのではないでしょうか。

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